着物の紋入れ | きものしみぬき専科

紋入れ

一言に紋入れと言っても、古い、黄ばんだ紋を美しくする、今ご使用のお着物の紋を替える、おしゃれな紋を入れるなど、様々な紋入れの種類があります。

抜き紋とは、無地の生地に紋の判を入れ薬品を使用して紋の形を整えます。

抜き紋

抜き紋

踊りの先生が色無地に「ショール（紋見本）の柄を背中に一つ入れてほしい」と持ってこられました。紋見本を見るとドーナツ状になっていたのとショール通りに入れるのも、どうかな？と思い、先生の家紋（紋名：花菱）を総須賀縫いで入れては？とアドバイスしました。
踊りをされる時には、華やかな方がいいですからね。

抜き紋(2)

いつもお世話になっている京都のメーカー様から、コピー通りの紋を入れてほしいと注文をいただきました。

抜き紋(3)

こちらは同じ所に紋の入れ替えを行っております。

縫い紋入替え(1)

こんなこともできます。
元の抜き紋（紋名：梅鉢）の入ったままだと着用する場所が限られるので、紋入れも縫い紋（紋名：向い揚羽）に替えて着用場所（茶席、結婚式、街着など）を広げました。
※撮影時にフラッシュをたいた為、色が違っています。

縫い紋入替え(1)

お宮参りの初着に紋入れをしました。紋名は丸に下がり藤といいます。初着の着物の地色が黒いので白地で丸に下がり藤を刷り込みで紋入れをしました。

刷り込み紋(1)

刷り込み紋(2)

喪服の紋入れの注文が来るとき、紋入れと一緒にネーム入れの注文が来る場合があります。この写真は喪服にネームを入れる工程です。手書きですと字の癖が出てしまいます。なので刷り込みでネームを入れて癖の無い字体で書きました。

ネーム入れ

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