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着物クリーニング専門きものしみぬき専科

着物クリーニング - 染み抜き(汗染み)

着物の汗染みのクリーニング事例

着物についた汗染みのクリーニング事例をご紹介します。

事例5. 変色した汗シミを染み抜き

変色した汗シミを染み抜き

今回の汗シミは黄色く変色しています。
汗シミは厄介なシミです。汗が乾燥すると見えなくなり、消えてしまうからです。
汗シミが消えたからといって、シミが着物から無くなった訳ではありません。そのままにして置くと、時間が経つに連れ、変色して汗シミが浮き上がって出てきます。
今回のシミも写真を見ていただくと黄色から茶色くシミ跡が出ています。汗跡が浮かび上がって、そのまま放置して数年は経過しています。古いシミは取れない場合もありますが、使う薬品次第では、丁寧に仕事をすると取れる事もあります。

事例4. 色無地の汗染みクリーニング

色無地の汗染みクリーニング

着物の脇に大きな汗の型が付いています。汗染みもこんなにはっきりと分かれば取り易いですが、汗が乾いてしまえば見えにくいのは厄介です。時間が経てば表れるのですが、こんな汗シミは着物の地色が変色して表れるのでこの時には、もう簡単には直せなくなっています。
今回は着てすぐの汗染みだったので、まずは汗の油分から落とします。石油系の溶剤、クリーニングソープ、などを使い落とします。この工程が終わると次に水と洗剤を使って、生地が擦れない様に水溶性の汗の成分を取り除きます。着物は汗が大嫌いです。
着物に付いた見えない汗を探す方法は汗が付きそうな両脇・背中・衿元など霧吹きを吹いて、シミの形が浮かび上らせて、汗染みが見つけることが出来ます。

事例3. 訪問着の汗染みのクリーニングの方法

訪問着の汗染みのクリーニングの方法

汗染みのクリーニングの場合、よく汗染みが付くのは左右の両脇なのですが、忘れがちになるのが衿に付いた汗です。ファンデーションのシミが汗と一緒に付いていてファンデーションの方がやはりよく目立ちます。それに水溶性の汗染みは時間が経つにつれ、乾いて見えなくなってしまう事にあります。
ファンデーションは油性の染み、汗は水溶性の染みです。それぞれ、クリーニングの方法が違います。ファンデーションの染みはクリーニングソープと石油系溶剤を使い、クリーニング行いますが、汗染みは、まずはファンデーションの染みを取るようにクリーニングソープと石油系溶剤を使い、汗の油分の染みを取り、次に、洗剤と水を使い、汗の染みを取ります。

事例2. 男長襦袢の汗染みクリーニング

男長襦袢の汗染みクリーニング

男物長襦袢の下前の胸から脇の辺りに大きく二つの汗染みがあります。着物を着て、よく出かけられるお着物の大好きなお客様の長襦袢です。こんな汗の染みに関してですが、『着物クリーニングで汗染みは落とせますか?』『なぜ?着物クリーニングでは汗染みは取れないのですか?』などと、メールや電話などのお問い合わせでよく聞かれます。クリーニングで落とせるのは油性の染みがほとんどで、汗染みは水溶性のシミなので、油性のクリーニングしても水溶性のシミは取れなくて残ってしまいます。水溶性の染み抜きをする必要があります。今回のケースは着物全体をドライクリーニングはしないで汗抜きをご要望です。目に見える汗やシミをまず、クリーニングソープ、石油系溶剤を使って、染み抜きをして、シミの落ち具合を確認し、次に洗剤、水を使い水溶性の汗染みを落とし、シミの落ち具合を確認し、ちゃんと取れていたなら、もう一度、水で今度は洗剤を残留物を取り、そして、もう一度、石油系溶剤で生地をクリーニングして、最後に水と平コテを使って仕上げました。

事例1. 袷喪服の汗染みクリーニング

袷喪服の汗染みクリーニング

袷喪服の汗染みクリーニングとファンデーションの汚れ落としです。シールの部分に薄く白くファンデーションの汚れが付いています。クリーニングソープとブラシ、そして、石油系溶剤を使ってファンデーションの汚れを落とし、それと、衿に赤く変色したような汗染みが数箇所、家紋(紋名、細輪に五三の桐)の回りにも汗染みが一箇所付いています。着物地が黒色ですので、水を使って汗を取る時は、普通の着物地よりも気を付けないといけません。汗染みを取るときに洗剤と水が入ってるシルクガンを使って着物地が傷まない様に慎重に直します。縮んだ着物地を平コテアイロンで仕上げるときにも喪服にアタリが出ないように注意しながら、クリーニングしました。