着物の紋の汚れクリーニング事例
着物の紋の汚れのクリーニング事例をご紹介します。
事例1. 着物クリーニングと衿の染みぬきと紋洗い
リピーターのお客様からメールが来ました。『結婚式の披露宴で着る母から譲って貰った留袖をタンスから出してみたら、衿の部分に茶色く大きなシミが左右両方の衿にあります。4年ほど前に着た時に付いたシミかも知れません。見た感じはファンデーションのシミです。早急に着物クリーニングと染み抜きをお願いします。』 結婚披露宴までは、ひと月ほどありましたので、急ぎの仕事ではありません。この黒留袖が私共のところに届き、着物をチェックしておりますと右袖の紋が泣いて(汚れて)いました。(3枚目の写真)紋に水の成分のシミが付きますと紋を入れた時の仕上げの黒色の色合わせに使った水溶性の黒の染料が紋に付いた水の成分のシミと混ざり、溶け出して、この様に紋が汚れてしまいます。(少しぐらいの水溶性のシミが紋に付いても汚れません。) お客様にお知らせするとお客様はご存知だった様ですが、直らないと思い込み、私共に伝えずに諦めていたそうです。『紋洗いをすれば直りますよ。』とお伝えして、クリーニングと衿の染みぬき、紋洗いをしました。