着物のボールペン等による汚れのクリーニング事例
筆記用具による汚れのクリーニング事例をご紹介します。
事例1. 落としにくいボールペンの汚れ
着物にボールペンのシミが付いています。20年ほど前は、ボールペンの種類は数えるほどしかありませんでした。ボールペンの成分も油性のボールペン、水性のボールペンと同じような成分のものばかりで、石油系のクリーニング溶剤で時間も掛からず、落とす事が出来ましたが、ボールペンが仕事の用途、お客様の要望に応じて、売れる、使いやすいカラフルな色の種類のボールペンが増え出すと、同時にボールペンのシミの成分も多様化し、同じ色のシミを取るのも慎重になり(シミの付き具合、生地の観察、シミを少し触ってテストしてみるなど)時間が掛かり、クリーニング溶剤だけでは落ちなくなり、これ以外の溶剤を使って落とす様になりました。ボールペンが多様化しているので、市販の染み抜き溶剤を使って落とすのも限界があります。ご自身でシミを落とそうとせず、プロの着物クリーニング専門店にお任せください。